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イギリス(United Kingdom of Great Britain)

● イギリスのコイン  
 10進法導入以前は、1ポンド=20シリング=240ペンス。1971年2月15日「10進法の日(Decimal Day)」から10進法が導入され、1ポンド=100ペンスとなった。2008年より2ポンドコインを除いた7種類が統合的にデザインしたものに変更された。
 イギリスコインで気がついたことが幾つかあります。
1、表のエリザベス二世女王の肖像画は、4種類あり、年代とともに年をとっていきます。
2、1ポンドコインの裏面のデザインは何種類かのシリーズで発行されているようです。また、発行年度によって異なったり、ダブったりしまが、2014年現在で、裏面は23種類だそうです。
3、側面に刻印された文字。私たち日本人には馴染みのない言葉です。
4、
新コインのデザインです。すべて種類のコインを持っていないので、1ポンドコインのデザインは完成できません。
 さらに、新1ポンドコインが発行されそうです。イギリスのコインの話も、完成はまだ先の話になりそうです。

1, エリザベス2世女王の肖像画
     6ペンスコイン(1960年)        上から1ポンド・20ペンス・1ペンスコイン   
    Photo_9   Photo_2
 左の写真は、幸せの6ペンスコインです。若々しいエリザベス二世女王の肖像です。右の写真は、上から1ポンドコイン3種類、20ペンスコイン3種類、1ポンドコイン3種類のコインです。1952年にエリザベス2世女王は即位して60年以上なります。そのため、コインの肖像画は、若々しい女王(1980年以前)、若いころの女王(1980~1984)、少し加齢した女王(1985~1999)、現在に近い女王(2000以降)の4種類になります。在位期間が長いために、年取るコイン(肖像)ができました。

2、 1ポンドコインに表される連合国のイギリス
 ① 王家の紋章を図柄とする1ポンドコイン
   Photo   Photo_2
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年、裏はエリザベス二世女王の紋章(イングランドを象徴するライオンとスコットランドを象徴するユニコーンが盾を支えているデザイン)、下に額面。側面はギザギザで、DECUS ET TUTAMEN (装飾と保護)の文字。金色の厚手のコイン。裏面と同じデザインは、1983、1993、1998、2003、2008年の5回に渡って発行されたそうです。ただし、表のエリザベス女王の肖像は、年を取っていきました。
王家の紋章は、他にも2種類あるそうです。1988年発行、王家の紋章の盾の上に王冠が乗った図柄。2008年~現在、王家の紋章の盾の部分の図柄などがある。

 ② イギリスの構成国を象徴する図柄
  ア、イングランドを象徴する3頭のライオン
   Photo_7   Photo_8
 表は中年のときのエリザベス二世女王と発行年。裏はイングランドを象徴する3頭のライオン、下に額面。側面はギザギザで、DECUS ET TUTAMEN(装飾と守護)の文字。金色で厚手のコイン。このコインは、1997年と2002年に発行されたそうです。

  イ、ウェールズを象徴するドラゴンの図柄
   Photo_5   Photo_6
 表は中年のときのエリザベス二世女王と発行年。裏はウェールズを象徴するドラゴン、下に額面。側面はギザギザ、PLEIDIOL WYE I’M CWLAD(我が祖国を愛する)の文字。金色で、厚手のコイン。1995年に発行。

   イ、ウェールズを象徴するドラゴンの図柄(肖像の違い)
   Photo_9   Photo_10
 上の写真は2000年発行の1ポンドコインです。エリザベス二世女王の肖像が異なっているのがわかりますか。現在の年齢に近い肖像です。

  ウ、スコットランドを象徴するScotland Lionの図柄。
     1994年と1999年発行。なし

  エ、北アイルランドを象徴するCeltic Crossとルリハコベの花を図柄。
     1996年と2001年発行  なし

  カ、ウェールズを象徴するニラと王冠の図柄
   Photo_3   Photo_4
 表は中年のときのエリザベス二世女王と発行年。裏はウェールズを象徴するニラと王冠、下に額面。側面はギザギザで、PLEIDIOL WYE I’M CWLAD(我が祖国を愛する)の文字。金色で、厚手のコイン。1985、1990年に発行。

  キ、スコットランドを象徴するアザミと王冠の図柄
   Photo   Photo_2
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏はスコットランドを象徴するアザミと王冠、下に額面。側面はギザギザで、NEMO  ME IMPUNE LACESSIT(我に牙を剥ける者は何人といえど罰を免れる者なし)の文字。金色の厚手のコイン。裏面と同じデザインは、1984、1989年に発行されてそうです。

  オ、イングランドを象徴する樫の木と王冠の図柄。1987年と1992年に発行。なし

  ク、北アイルランドを象徴する亜麻と王冠の図柄。1986年と1991年に発行。なし

 ③ 橋のデザインのシリーズ
   Photo_11   Photo_12
 表は現在に近い老いたエリザベス二世女王と発行年。裏はスコットランド名物の鉄橋「フォースブリッジ」、下に額面。側面はギザギザで、○が鎖状につながっているデザイン。金色の厚手のコイン。
  2004年~2007年の4年間は橋シリーズだそうです。2004年 Forth Railways Bridge(Scotland)、2005年 Menai Strait Bridge(Wales)、2006年 Egyptian Arch Railway Bridge(Northern Ireland)、2007年 Gateshead Millennium Bridge(Northern Ireland)。残念なことにすべては持っていません。

  ④ 首都シリーズ
   Photo_13   Photo_14
 表は現在の年に近い老いたエリザベス二世女王と発行年。裏にロンドンの文字。側面はギザギザ、DOMINE DIRIGE NOS・(主よ我らを導き給え)の文字がある。金色の厚手のコイン。2010年発行。
  他に、ペルファスト 2010年発行。カーディフ 2011年発行。エジンバラ 2011年発行がある。

  ⑤ 花シリーズ
 
2013年から始まったシリーズ。残念なことに一つも持っていません。

 ○ その他のイギリスのコイン
 ・ 50 ペンスコイン

   Photo_15   Photo_16
                            1983年製造、 直径 30.0 mm、 重さ 13.58 g
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏はブリタニアとライオン、下に額面。7角の銀色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 20 ペンスコイン ①
   1    2
                        1982年製造、直径 21.3 mm、 重さ 5.00 g
 表は若いときのエリザベス二世女王、裏はテューダ・ローズ冠と発行年、下に額面。7角の銀色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 20 ペンスコイン ②
   1_2   2_2
                             1990製造、 直径 21.3 mm、 重さ 5.00 g
 表は中年のときのエリザベス二世女王、裏はテューダ・ローズ冠と発行年、下に額面。7角の銀色のコインで、側面はツルツル。①と肖像が違うだけ。

 ・ 20 ペンスコイン ③
   Photo_17   Photo_18
                         2007年製造、 直径 21.3 mm、 重さ 5.00 g
 表は現在の年に近い老いたエリザベス二世女王、裏はテューダ・ローズ冠と発行年、下に額面。7角の銀色のコインで、側面はツルツル。①②③の肖像を見比べて下さい。

 ・ 10 ペンスコイン
   Photo_19   Photo_20
                  1969年製造、 直径 28.5 mm、 重さ 11.29 g
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏はイングランドの紋章、下に額面。銀色のコインで、側面はギザギザ。

 ・ 6 ペンスコイン
   Photo_21   Photo_22
                         1960年製造、 直径 19.3 mm、 重さ 11.29 g
 表は若いときのエリザベス二世女王。裏はバラとガーランド、まわりに額面と発行年。銀色のコインで、側面はギザギザ。幸せのコインと言われ、結婚式のときに「花嫁の左の靴の中に」6ペンスコインを入れて使うそうです。

 ・ 5 ペンスコイン ①
   Photo_23   Photo_24
                   1970年製造、 直径 23.5 mm、 重さ 5.70 g
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏はアザミ冠、下に額面、上にNEW PENCEの文字(1971年2月15日10進法が導入されたため)。銀色のコインで、側面はギザギザ。

 ・ 5 ペンスコイン ②
   Photo_25   Photo_26
                      1991年製造、 直径 18.0 mm、 重さ 3.3 g
 表は中年のときのエリザベス二世女王と発行年。裏はアザミ冠、下に額面、上にFIVE PENCEの文字。銀色のコインで、側面はギザギザ。①との違いは、重さや大きさが小さくなったことや表の肖像が年取ってきたこと、裏の上の文字がNEW PENCEからFIVE PENCEの文字に変わったことです。

 ・ 5 ペンスコイン ③
   Photo_27   Photo_28
                       2000年製造、 直径 18.0 mm、 重さ 3.3 g
 ②とほとんど変わりません。肖像が老いたエリザベス二世女王に変更になったことぐらいです。

 ・ 2 ペンスコイン ①
   Photo_29   Photo_30
                                1975年製造、 直径 26.0 mm、 重さ 7.19 g
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏はダチョウの羽の王冠、下に額面、上にNEW PENCEの文字。銅色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 2 ペンスコイン ②
   Photo_31   Photo_32
                  1999年製造、 直径 26.0 mm、 重さ 7.2 g
 表は現在の年に近い老いたエリザベス二世女王と発行年。裏はダチョウの羽の王冠、下に額面、上にTWO PENCEの文字。銅色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 1 ペンスコイン ①
   Photo_33   Photo_34
                                1975年製造、 直径 20.3 mm、 重さ 3.59 g
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏は城塞の格子門、下に額面、上にNEW PENCEの文字。銅色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 1 ペンスコイン ②
   Photo_35   Photo_36
                        1996年製造、 直径 20.3 mm、 重さ 3.6 g
 表は中年のときのエリザベス二世女王と発行年。裏は城塞の格子門、下に額面、上にONE PENCEの文字。銅色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 1 ペンスコイン ③
   Photo_37   Photo_38
                  2007年製造、 直径 20.3 mm、 重さ 3.6 g 
 表は現在の年に近い老いたエリザベス二世女王と発行年。裏は城塞の格子門、下に額面、上にONE PENCEの文字。銅色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 0.5 ペンスコイン
   05   05_2
                      1982年製造、 直径 17.2 mm、 重さ 1.8 g
 表は若いときのエリザベス二世女王と発行年。裏は王冠と下に額面の1/2、上にHALF PENCEの文字。銅色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 1 シリングコイン
   Photo_39   Photo_40
                     1963年製造、 直径 23.6 mm、 重さ 5.7 g
 表は若いときのエリザベス二世女王。裏は王冠と豹、それをはさんで発行年、下に額面。銀色のコインで、側面はギザギザ。

○ 新しいコイン
  2005年英造幣局の公募によって、ロンドン在住のグラフィックデザイナーのMatthew Dent 氏の7種類のコインのデザインが選ばれました。1ポンドコインには国章全体が刻印され、1・2・5・10・20・50ペンスの6つのコインを上手に並べると国章が浮かび上がるようにデザインされている。まだすべては揃ってはいません。 

 ・ 新10 ペンスコイン
   Photo    Photo_2
                       2010年製造、 直径 21.4 mm、 重さ 5.0 g
 表は、現在の年に近い年老いたエリザベス二世女王、裏は、国章の右の部分を表している。7角の銀色のコインで、側面はツルツル。

 ・ 新5 ペンスコイン
   Photo_3    Photo_4
                     2012年製造、 直径 17.9 mm、 重さ 3.2 g
 表は、現在の年に近い年老いたエリザベス二世女王、裏は、国章の中央の部分を表している。銀色のコインで、側面はギザギザ。

 ・ 新1ペンスコイン
   Photo_5    Photo_6
                                  2012年製造、 直径 20.4 mm、 重さ 3.7 g
 表は、現在の年齢に近い年老いたエリザベス二世女王。裏は、国章の左の部分を表している。銅色のコインで、側面はツルツル。   

コメント イギリスのコインを調べ直すと、新しいことが沢山わかってきました。エリザベス女王の肖像が4種類あるのはなぜかとか、1ポンドコインの種類があるのはなぜかとか。1971年前後の製造のコインにNEW PENCEの文字が入っているのはなぜか。新コインのデザインが理解できないのはなぜかとか。面白いことが沢山ありました。持っているイギリスのコインの中に幸せのコインがあることに気がつき、娘の結婚式のときに花嫁の左の靴の中に6ペンスのコインを入れましたよ。

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